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※このウェブページは中学校理科3年の学習内容です。<3年p.187>

 理路整然   どうする,地球が動いている

 古代では,地球は宇宙の中心であり,そのまわりを月や太陽,惑星が回っていると考えられていました。私たちが太陽や他の恒星の動きを見ると,一見これはまちがっていないように思います。しかし,惑星に注目すると,非常に複雑な動きをしているように見え,その運動の原因がうまく説明できませんでした。

 そこで,コペルニクス(ポーランド,1473〜1543年)は,地球も他の惑星と同じように太陽のまわりを回っているという考えを発表しました。この考えだと,惑星の公転という単純な円運動で,実際の見え方がうまく説明できたためです。

 コペルニクスの考えを天体の観測によって説明したのがガリレイ(イタリア,1564〜1642年)です。ガリレイは自分で作った望遠鏡で木星の衛星を4個発見し,それらが木星のまわりを公転していること,金星も満ち欠けしている(→p.209)ことを知りました。そして,地球をふくめた惑星が太陽のまわりを公転していると確信しました。この説は,はじめは多くの人に反対されました。地球が宇宙の中心だと信じられてきたからです。しかし,その後のさまざまな観測結果から,しだいに事実だと受け入れられていきました。

 私たちも,惑星の天球上での位置の変化をもとにコペルニクスの説を証明できます。ただ,大変な作業なので,この単元では「地球が太陽のまわりを公転している」というところから学習をはじめています。

古代の宇宙観 地球が中心にあり,そのほかの惑星は,地球を中心に大きく円運動しながら,その場で小さな円運動もしている。
コペルニクスやガリレイの宇宙観 太陽が中心にあり,地球をふくむすべての惑星は,太陽を中心とした円運動(公転)をしている。

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