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※このウェブページは中学校理科3年の学習内容です。<3年p.243>
資料 力は分力の角度で強くなる
● 斜張橋──橋の重さをワイヤーで支える
図の斜張橋では,両側のワイヤーの力A,Bの合力が橋の重さを支えています。柱が高い⒜の方が,柱が低い⒝よりも,ワイヤーにかかる力を小さくすることができます。ただし,実際の設計では,材料費を少なくするなどの点も考慮して柱の高さが決められます。
● 刃で切り分ける
刃は,力がはたらく面積を小さくして圧力を高めるだけでなく,分力も応用しています。たとえば包丁で野菜などを切るとき,包丁が下向きに押す力が小さくても,野菜を左右に押し分ける力は大きくなります。
●ロープを力強くしめる
トラックに積んだ荷物にロープをかけて固定するとき,ピンと張ったロープを横に引いてパンッパンッとはじくことがあります。このとき,図⒜のように,ピンと張ったロープを横に引くと,引いたところを作用点としてロープに沿った方向の大きな分力が生じ,ロープをさらに引きしめる力となるからです。ロープが引きしめられたら,ロープと荷物のすき間がもとにもどるまでの一瞬に,特殊な結び目を通してロープを引き寄せて,ロープがゆるまないようにします。
このようなロープのはたらかせ方を利用すると,図⒝のように,人の手で自動車を引き寄せることもできます。