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※このウェブページは中学校理科3年の学習内容です。<3年p.244>
資料 気づきにくい作用・反作用
作用・反作用は,「2つの物体」の間ではたらき合い,向きが反対で同じ大きさの2つの力です。どのような場合も生じるので「法則」とよばれますが,気づきにくいこともあります。
① 物体にはたらく重力の反作用
重力の場合,「2つの物体」とは地球と物体です。地球が物体を引く重力を作用とすると,その反作用は物体が地球を引く力です。1kgの物体にはたらく重力は約10Nですから,その反作用である物体が地球を引く力の大きさも10Nです。地球はとても質量が大きいので,10Nの力がはたらいてもほとんど動きません。そのため,物体にはたらく重力の反作用があることに気づきにくいのです。
② 物体にはたらく浮力の反作用
水の入った水そうを台ばかりの上に置き,ばねばかりにつるした物体を水の中へ入れます。このとき,物体が10Nの浮力を受け,ばねばかりの示す値が10N小さくなったとしましょう。
このとき,台ばかりの示す値は,ちょうど物体が受けた浮力と同じ10Nだけ大きくなります。これは,物体が受けた上向きの10Nの浮力を作用とすると,物体から水へ下向きに10Nの反作用が生じ,その力が台ばかりへ伝わったためです。