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※このウェブページは中学校理科3年の学習内容です。<3年p.249>

資料 次世代の電池はエネルギー密度がちがう

 スマートフォンやノートパソコンなどの持ち歩く電気製品の多くは,充電により電気エネルギーを電池(二次電池→p.158)にたくわえて利用しています。使われているのは,主に「リチウムイオン電池」というもので,他の電池に比べ,同じ体積にたくわえるエネルギーの量(エネルギーの密度)を大きくすることができ,充放電をくり返しても劣化しにくいなど数多くの長所があります。

 近年,普及が進められている電気自動車では,エネルギーの密度をより大きくできる電池が求められていて,一般にリチウムイオン電池が使われています。ただし,リチウムイオン電池に使われる液体は可燃性で,高温になったり事故で破損したりすると発火するおそれがあり,エネルギーの密度を大きくするほど,その危険が増してしまいます。

 そこで開発が進められているのが「全固体電池」です。リチウムイオン電池の一種ですが,可燃性の電解質の水溶液を使用せず,イオンが移動できる特殊な固体を使っています。全固体電池は,高温・破損による発火の心配がなく,大きなエネルギーの密度で安全にエネルギーをたくわえることができます。また,充電をすばやく行うことができる長所もあり,電気自動車だけでなくさまざまな電気製品への使用が見こまれています。

電気自動車の普及には,急速に多くの電気エネルギーをたくわえる二次電池が不可欠である。

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