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※このウェブページは中学校理科3年の学習内容です。<3年p.252>

資料 古来からの品種改良

 私たちが育て食べている農作物や家畜の種類は,もともと野生にいた種類(原種)から,人間の手が加わることでつくられてきました。生物の性質を,人間が希望するように改良することを「育種(品種改良)」といいます。

 たとえば,さまざまなウシの中で,希望する形質(成長がはやい)をもつ個体がいたとします。その個体を選び繁殖させて,さらにその子の中から,希望する形質がよく現れた個体を繁殖させます(図(b))。これをくり返し,長い時間をかけて,現在の種類がつくられてきました。

 近年の遺伝子組換え技術は,より短期間で直接的に育種をすることができる方法です。ただ,この技術では,自然に起こる生殖では考えられない形質をもつ種類をつくることもできます。もし,これらの種類が自然界にはなたれると,予想しない影響が生じることも考えられるため,遺伝子組換え技術の利用には注意も必要です。

(a)ウシの原種(絶滅)

もともとは,今のウシより大きく,気性のあらい動物だったが,おとなしい性質の個体を選び,繁殖させることで現在のウシがつくられたといわれている。

(b)育種の例

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