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※このウェブページは中学校理科3年の学習内容です。<3年p.263>
資料 電池の発明
イタリアの物理学者ボルタは,2種類の金属と食塩水などの水溶液があれば,電流を連続的に取り出せることを発見し,「ボルタの電堆(図(a))」とよばれる装置を作りました(1800年)。これが世界ではじめての電池です。
ボルタの発明によって,それまで得ることが難しかった,連続した電流が得られるようになりました。そして,水の電気分解や電流についての実験などが行われるようになり,多くの発見や発明につながりました。しかし,ボルタの電池は,電圧がすぐ下がってしまうことや,装置も大きく,たおれると液がこぼれるなどの欠点がありました。
その後,ボルタの電池の改良が進められ,1880年代に日本の屋井先蔵(新潟県長岡市)やドイツのガスナー(1855〜1942年)は,水溶液を固めた,液がこぼれない電池を発明しました(図(b))。このしくみは,液がこぼれない,乾いた電池なので「乾電池」とよばれています。