アルミニウムはリサイクル率が高いとされている金属ですが,実は一般に使われているアルミ製品はシリコンや銅などを含んでいるため,再生を繰り返すと次第に不純物の割合が増えて品質が低下し,用途が限られてしまうという問題がありました。
このたび,東北大などの研究チームが,不純物の多いアルミニウムから高純度のアルミニウムをリサイクルする方法を確立しました。不純物の多い廃アルミと純粋なアルミニウムをそれぞれ電極として電気分解することにより,アルミニウムの鉱石からアルミニウムを製造するよりも少ないエネルギーで,99.9%の高純度のアルミニウムを製造することに成功。アルミニウムのリサイクルにおける品質低下の問題を解決すると期待されています。