方位磁石は地球の磁気(地磁気)を利用して方位を知る道具ですが,地磁気の極は北極や南極とは異なる位置にあり,「方位磁石の北」と「地図の北」にはズレがあります。
このズレの角度のことを「偏角」といい,地球内部の変化などを反映して,偏角は常に変わり続けています。このため,国土地理院では5年ごとに偏角など地磁気に関する情報の最新データを公表しており,2022年2月2日に最新版が公開されました。 公開されたデータによると,この5年間で方位磁石の北は0.3~0.5度ほど西にズレています。カーナビやスマートフォンの地図アプリなどでも,このような偏角のデータを用いて補正が行われています。