大人になってから久しぶりに「すべり台」をすべってみたこと,ありますよね? 子供の頃よりもスピードが出て,驚いたのではないでしょうか。
大人と子供では体重が違うから……,と考えがちです。しかし,物理の法則で考えると,同じ条件のすべり台を大人と子供がすべったとしても,動摩擦力は質量に比例し速度と逆方向を向くので,すべり下りる物体の加速度は質量に依らず一定になるはずです。生活体験と物理の法則が矛盾してしまうのです。 ネットなどを探すと,空気抵抗で説明している記事が多いのですが,実はこの場合,空気抵抗は無視できるほど小さいとわかっています。では,この矛盾,あなたならどう説明しますか?