江戸時代末期の医師・緒方洪庵の遺した薬箱の中身が,最新技術で特定されました。
洪庵が晩年期に使用していた薬箱には,ガラス瓶に入った製剤22本などが入っていましたが,何本かは開栓不可能で,これまで中身が謎とされてきました。 今回,ミュオンビームを用いた元素分析法によって,白色の粉末が入った瓶の1本を非破壊で分析したところ,水銀,塩素のシグナルが観測され,瓶の表記の薬史学的な考証結果とあわせ,当時「甘汞(かんこう)」と呼ばれていた塩化水銀(I)であることが判明しました。
江戸時代末期の医師・緒方洪庵の遺した薬箱の中身が,最新技術で特定されました。
洪庵が晩年期に使用していた薬箱には,ガラス瓶に入った製剤22本などが入っていましたが,何本かは開栓不可能で,これまで中身が謎とされてきました。 今回,ミュオンビームを用いた元素分析法によって,白色の粉末が入った瓶の1本を非破壊で分析したところ,水銀,塩素のシグナルが観測され,瓶の表記の薬史学的な考証結果とあわせ,当時「甘汞(かんこう)」と呼ばれていた塩化水銀(I)であることが判明しました。
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