高知出身の作家・有川浩さんの小説「塩の街」は,塩に埋め尽くされて社会システムが崩壊しかけた東京が舞台ですが,その世界を彷彿とさせるような風景が高知の桂浜水族館に出現してしまいました。
白っぽい何かに埋め尽くされた水族館の通路などの写真がSNSにアップされたのは,9/19のこと。もちろん雪ではありません。これは,ちょうどその時日本列島に接近していた台風14号の強風に泡立てられた海水の泡が飛んできた,「波の花」と呼ばれる現象です。 「波の花」は,日本海側では冬の風物詩として有名な現象ですが,夏に,しかも高知で見られるのはかなり珍しいとのこと。小説のように人が塩になることはありませんが,ベタベタの泡が降り積もった敷地内の掃除はそれは大変だったそうです。