化石として遺る生物の活動についても,生物と同じように2名法が適応されます。今回の話題は足跡。
2020年7月,中国四川省で恐竜の足跡化石が発見されました。この化石の調査を行った中国地質大学(北京)のシン准教授は,子どもの頃からの『ドラえもん』ファン。映画でのび太が恐竜に自分の名前をつけるシーンを見て,のび太の夢を叶えるため,自分が発見した恐竜にのび太の名前をつけることにしたのだそうです。 付けられた名前(学名)は「エウブロンテス・ノビタイ Eubrontes nobitai 」(「i(イ)」は人名を示す接尾辞)。発見されたのはまだ足跡のみで,どんな姿をしていたのか夢が膨らみます。 なお,エウブロンテス・ノビタイの足跡化石のレプリカは,川崎市の藤子・F・不二雄ミュージアムや,上野の国立科学博物館にて展示が予定されています。