「地球に小惑星が衝突し,人類が滅亡する」は,SF映画などでおなじみの題材です。映画では小惑星を爆破して解決することが多いのですが,実は爆破すると破片が広範囲に落下し,被害を拡大してしまうので,何かをぶつけて「軌道をずらす」のが,現実的な解決なのだとか。そしてそんな映画みたいなことを実際にやってみたNASAの「DART」計画が,日本時間の9/27に無事成功しました! DART探査機は秒速6.1kmで宇宙を飛行し,地球に比較的近い小惑星のひとつ「ディディモス」の周囲を回る衛星「ディモルフォス」に衝突。探査機からリアルタイムで送られてくる映像とそれを見守る管制室の様子が,衝突の瞬間も含めライブ配信されました。 この衝突により,ディモルフォスの速度は1%ほど変化し,公転周期が約10分短くなるはずだと予測されています。