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※このウェブページは中学校理科1年の学習内容です。<1年p.53>
理路整然 どうする,結果と考察
この探究では,「ロウを燃やしたあとの空気を石灰水に通すと,石灰水が白くにごる」ことがわかりました。
この探究では,「ロウを燃やしたあと二酸化炭素が出る」ことがわかりました。
二人の言っていることがちがいますね?どちらも「わかったこと」ですが,実は区別できます。
探究では,自然と「わかったこと」が出てきます。「わかったこと」には,大きく分けて2種類あります。
1つは「結果」です。「結果」は「事実」です。事実とは実際に起こったことがらです。
この探究では,「ロウを燃やしたあとの空気を石灰水に通すと,石灰水が白くにごった」というのが事実です。だれがやっても同じように「白くにごる」からです。
「結果」の「わかったこと」では,「◯○という手順で実験を行い,△△ということがらが起きた」というように書きます。
もう1つの「わかったこと」は「考察」です。「考察」は,結果(事実)や,知識をもとに,あなたが「判断(分析・解釈)」したことです。
この探究では「ロウを燃やしたあとに二酸化炭素が出る」というのが考察です。このように,探究の手順としては,まず「結果」を明らかにして,さらに「結果」にもとづいて「考察」としての「わかったこと」を考えていく必要があります。
物質を燃やすと,「二酸化炭素が出る」なかまと,「二酸化炭素が出ない」なかまに分類できます。
そうか!「二酸化炭素が出てきた」のは,「見えた」わけでなく「そう判断した」んだ。判断は,人によってちがうかもしれない。だれが見ても同じ「結果」をもとに,自分が判断したことが「考察」なんだね。