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※このウェブページは中学校理科1年の学習内容です。<1年p.176>
探究5 地域の過去を読みとる
課題
この単元での今までの学習をいかして,地層から何が復元できるか。
私たちのすんでいる大地は,さまざまな種類の火成岩や堆積岩などが分布してできています。これまでに学んだことを活用し,あなたのすむ地域の大地を観察して,過去のようすを読みとりましょう。
方法
準備
移植ごて,岩石ハンマー,軍手,保護眼鏡,採集用袋(びん),ルーペ,スケール(巻き尺),方位磁針,地形図,スケッチ用具など
注意!!
危険な場所には近づかない。
がけからの落石に注意する。
ハンマーを使うときは,軍手をして,保護めがねをつけ,まわりに人がいないか確認する。
試料の採取量は最少量にする。
1.観察地点を確認する
地形図上の露頭の場所に,印と日付などを書く。
2.遠くから地層を観察する
- 地層のようすを大まかにスケッチする。スケッチをするときは,必要なことだけをはっきりした線でかく。気づいたことをスケッチにかき加える。
- 断層やしゅう曲(→p.191)があれば,そのようすをスケッチする。
- カメラで撮影してもよい。
3.近くから地層を観察する
- 柱状図を作成し,それぞれの層の厚さ,色,堆積岩の粒の大きさなどをかく。
- 化石があれば,何がどのように埋まっているかなどをかく。
4.試料を採取する
- 採取した試料を袋に入れ,袋に地名,日付,地層のどの位置から採取したかをかく。
川岸や海岸に大きな露頭がよく見られるのは,侵食のはたらきが大きいためですね。そうでなくても,道路のわきにちょっとした崖があり,岩石が見られることもあります。そこでも観察できますよね。
結果
- 地層の重なりをスケッチや柱状図で表す。
- 地層がどのような岩石でできているか,化石があるかなどを記録する。
考察
観察した結果から,地層がどのようにできたか考える。
地層が曲がっていたり切れたりしていた場合は,観察している地層のできかたを考えてみましょう。
観察に行くときの服装は,長袖・長ズボンにして,危険な動植物にも気をつけます(→p.208)。