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新時代のイネは年に6回収穫できる“超矮性”

わたしたちの主食であるコメは,一時期と比較するとだいぶ落ち着きを取り戻してきてはいますが,このニュースを作成している2025年7月時点では,まだまだ安定供給や価格高騰に対する決定打に欠けるというのが,本音といったところではないでしょうか。株式会社あゆちは,そんな状況を打破しうるイネの新品種「みずのゆめ稲」の開発に成功しました。
このイネは,矮性(わいせい:一般的なサイズよりも小形なまま成熟する性質。特に園芸分野で,著しく草丈や樹高が低いことを指す)の品種の改良をくり返すことで,草丈15~20cmという「超矮性」を獲得しています。さらに,約2か月で収穫が可能になるという「早生」の性質が合わさることで,高密度の栽培条件で短期収穫が可能となる特長をもちます。これらの特長によって,室内での完全水耕栽培に適した品種となっており,年6回という安定した収穫が見込まれます。すなわち,いわゆる『田んぼ』を設置するのが難しい都市部や砂漠,寒冷地での栽培はもちろん,なんと宇宙ステーションでの栽培・収穫も可能です。持続可能な主食供給モデルとして社会的なニーズにも応え得るこの新品種によって,同社は今後,量産体制の構築や,技術の普及に向けた企業・研究機関・自治体との連携も積極的に検討しています。

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