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小惑星リュウグウから太陽系最古の岩石が発見される

小惑星「リュウグウ」は,日本のJAXAが2020年に打ち上げた「はやぶさ2」が探査した地球近傍小惑星で,太陽系初期の物質を保持する小惑星です。地球の約3倍速く自転し,有機物や水を多くふくむことが判明しています。はやぶさ2が持ち帰ったリュウグウのサンプルの分析によって,太陽系誕生の歴史や地球の生命の起源につながる重要な情報が明らかになることが期待されています。
北海道大学などの研究グループは,採取したサンプルから,約45億6730万年前に形成された太陽系最古の岩石「CAI」(カルシウム・アルミニウムに富む包有物)を発見しました。これまでの分析では,リュウグウの主要鉱物は約45億6200万年前に水溶液との反応で生成されたものとされていましたが,今回の発見によって,太陽系誕生直後の高温環境で形成された原材料物質がふくまれていることが明らかになりました。
さらに,リュウグウに含まれるCAIがきわめて小さいことから,この天体は太陽系の遠方で形成された特異な存在である可能性が高く,惑星形成のさらなる理解に重要な知見をもたらす成果とされています。

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