Logo

トウモロコシとコムギの子は「トウモロコシコムギ」

世界三大作物といえば,コムギ,イネ,トウモロコシの3種で,なんとこの3種だけで世界の穀物生産量の94%を占めているというから驚きです。これらのなかでもトウモロコシは,最も光合成に有利な特長をもち,また,バイオマス燃料としても優秀です。そこで,トウモロコシとコムギの雑種をつくり,トウモロコシの有用な形質をコムギでも利用できるようにすることが考えられてきましたが,これまでトウモロコシとコムギの間での雑種は得られていませんでした。
東京都立大学を中心とする国際共同研究グループは,従来は不可能とされてきたトウモロコシとコムギの雑種植物「トウモロコシコムギ」の作出に,世界で初めて成功しました。研究チームは,両者の花から単離した卵細胞と精細胞を用いた顕微授精法という方法によって受精卵を作成し,植物体をつくりました。解析の結果,この植物はトウモロコシ・コムギ双方の遺伝情報を合わせもつことが確認されました。すなわち,“トウモロコシの遺伝情報ももつコムギ”がつくれたということになります。
気候変動や人口増加による食料危機が懸念されるなか,優れた形質をもつトウモロコシの遺伝情報をコムギに導入できた意義は大きく,新たな有用形質の獲得が期待されます。本成果は,主要作物間での遺伝子の相互利用を可能にするだけでなく,他の有用植物間における雑種の作出にも道をひらく,画期的な技術基盤となります。

もと記事リンク(外部サイトに繋がります。公開から時間がたつと繋がらない場合があります)

読み取り中...