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絶滅したはずの中国産オオサンショウウオ,日本で見つかる

オオサンショウウオは,川などの淡水域にすむ国内最大の両生類です。3学年の教科書p.109の例からもわかるように,からだの大きな動物の生物量は少ない傾向にあり,オオサンショウウオも特別天然記念物に指定されている貴重な動物です。
オオサンショウウオのなかまの分布は,日本だけでなく中国にも広がっていますが,中国では個体の減少がより深刻となっています。特に,中国固有の種類であり,世界最大の両生類である「スライゴオオサンショウウオ」は,すでに絶滅したと考えられていました。しかし近年になって,この種類がなんと日本で生きて発見されました。見つかったのは,東京のサンシャイン水族館と,広島の安佐動物公園で飼育されていた2個体です。これまで,この2個体は,別種の「チュウゴクオオサンショウウオ」だと思われていました。しかし,京都大学などの研究チームがDNAを詳しく調べたところ,実はとても貴重なスライゴオオサンショウウオだと判明したのです。日本国内で見つかった背景としては,昔,食用などの目的で持ちこまれた中国のオオサンショウウオが川に逃げ出したことが考えられています。
中国のオオサンショウウオ類は,日本固有の種との子孫をつくってしまう問題が報告されている外来種です。しかし,その厄介者のなかに,絶滅したはずの種がひっそりと生き残っていたのは興味深い話です。『悪い』と思われていた外来種という存在が,実は貴重な命をつないでいた事実には,いろいろと考えさせられるものがあります。

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