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※このウェブページは中学校理科2年の学習内容です。<2年p.185>

2|放射線とその利用

 放射線

 19世紀の終わり,ドイツの科学者レントゲン❶は,クルックス管を用いて真空放電の実験をしているとき,クルックス管の周辺に目に見えない光のようなものが出ていることに気づいた。彼はこの光のようなものを【エックス線】と名づけ研究した。

 その後,エックス線と同じように目に見えないアルファ線(α線),ベータ線(β線),ガンマ線(γ線)❷なども発見された。

 これらを【放射線】といい,原子よりも小さな粒子の流れや光の一種である。物質によっては,放射線を出す能力があり,この能力を【放射能】という。また,放射線を出す物質を【放射性物質】❸という(図13)。

図14 放射線・放射能・放射性物質を懐中電灯にたとえる

放射線・放射能・放射性物質の関係は,懐中電灯と光の関係に置きかえるとわかりやすくなります。

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自然界には,ヒトの目に見える可視光線,見ることのできない赤外線や紫外線,放射線の一部(ガンマ線やエックス線)が存在し,これらは光のなかまといえる。これらの光を発生させて利用するようにつくられた,さまざまな機器がある。

図15 光のなかまとその利用

❶ レントゲンは1895年にエックス線を報告し,その功績でノーベル賞を受賞した。

❷ アルファ線は,ヘリウム原子の中にある原子よりも小さい粒子からなる流れ,ベータ線は電子の流れ,ガンマ線は光の一種である。

❸ 自然界にある主な放射性物質には,ウラン,ラドン,一部のカリウムなどがある。

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