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※このウェブページは中学校理科2年の学習内容です。<2年p.225>

 高気圧や気団の影響

 日本の周辺には高気圧の発達しやすい場所がいくつかある。季節によって,【シベリア高気圧】,【オホーツク海高気圧】,【太平洋高気圧】が発達し,これらの高気圧は,日本の四季の変化に影響をあたえている(図2)。

シベリア高気圧

冬に日本の北西にあるシベリア地域に発達する。この地域は地表の温度が非常に低いため,低温で乾燥したシベリア気団ができる。

オホーツク海高気圧

初夏などに日本の北東に位置するオホーツク海上に発達する。この海域は水温が低く,かつ水蒸気の供給があるため,低温でしめったオホーツク海気団ができる。

太平洋高気圧

夏に日本の南の太平洋に発達する。この海域はあたたかく,水蒸気の供給があるため,高温でしめった小笠原気団ができる。

図2 日本の周辺の高気圧と気団

 季節風の影響

 日本付近では,夏に太平洋から南東の風がふき,冬に大陸から北西の風がふくことが多い。このように,ある地域で季節ごとに決まってふく風を【季節風】という(図3)。

大陸は海洋に比べて,あたたまりやすく冷めやすい。このため,夏は,強い日ざしによって大陸の温度が海洋よりも高くなる。すると,大陸上では,空気はあたためられて密度が小さくなることで上昇し,気圧が低くなる。一方,海洋上では,大陸上よりも空気の温度が低く,密度が大きくなる。そのため空気が下降し,気圧が高くなる。この気圧差によって,海洋から大陸へ向かう風がふく。冬は,大陸は海洋よりも冷える。そのため,大陸上で気圧が高くなり,海洋上で低くなって,大陸から海洋へ向かう強い季節風がふく。

図3 季節風の原因

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