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※このウェブページは中学校理科3年の学習内容です。<3年p.145>

硫酸に水酸化バリウム水溶液を加えていったときの例で,水溶液が酸性,中性,アルカリ性に変化していったとき,水溶液中のイオンの数はグラフのように変化する。

図19 イオンの数の変化のグラフ

硫酸の化学式はH₂SO₄です。つまり電離により,2個のH⁺が生じるとき,1個のSO₄²⁻が生じます。水酸化バリウムの化学式はBa(OH)₂です。電離により,1個のBa²⁺が生じるとき,2個のOH⁻が生じます。

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アルカリ性水溶液を加えていくと,中和が起こってH⁺の数が減少していき,中性を通り過ぎると中和が起こらないので,加えたぶんだけOH⁻の数が増加していきます。中性を通り過ぎると,新たな沈殿も生じなくなります。

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中和の化学変化が起こるとき,熱が発生し,液の温度が上がる。

図20 中和は発熱反応


 発展 

鉄は塩酸に溶ける。この水溶液に,水酸化ナトリウム水溶液を加えてアルカリ性にすると,白色の沈殿ができる。これは,鉄イオンと,水酸化物イオンが結びついた状態である。一般に,金属のイオンは,水酸化物イオンと結びついて沈殿をつくりやすい傾向がある。水溶液中に有害な金属イオンがふくまれるときなどは,この性質を利用して,金属イオンを沈殿させて取り除く方法がとられている。

また,硫黄は金属イオンと結びついて硫化物をつくりやすく,硫化物は沈殿する。この性質も,水溶液中の金属イオンを取り除く方法のひとつとして利用される。

鉄を塩酸に溶かし,水酸化 ナトリウム水溶液を 加えたあとの状態

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