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日本では台風の通過後,脳卒中の発症が増えていた

東京科学大学の研究により,台風が日本列島を通過した後,脳卒中を発症するリスクが上昇していたことが全国規模のデータで確認されました。
2011~2021年の緊急入院症例を分析した結果,台風通過当日をふくむ7日間は,脳卒中全体の緊急入院リスクが,台風がない期間と比べて約5%上昇していました。特に,血管が破れるタイプの「出血性脳卒中」でリスク上昇が顕著であり,全体で約13%増とはね上がっていました。これは,脳内出血やくも膜下出血といった,特に高血圧と関連の深い脳卒中がこの期間に誘発されている可能性を強く示しています。
研究チームは,リスク上昇の原因として,台風がもたらす“気圧の急激な低下”を指摘しています。急激な気圧変動が血圧コントロールを乱し,もともと血管が弱っている人の脳血管に過度な負担をかけることで,血管の破綻を引き起こしていると考えられます。
気候変動によって台風が激甚化する傾向にある中,この研究は,直接的な被害をもたらす台風が去った後であっても,間接的な健康被害という形で深刻な悪影響が現れる可能性を示唆しています。台風の通過前後の健康管理に注意を払うことの重要性が改めて示されました。

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