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※このウェブページは中学校理科3年の学習内容です。<3年p.133>
水溶液になったときに酸性を示す化合物を酸という。また,【アルカリ性】を示化合物をアルカリという❶。
異なる物質であっても,それらの水溶液は共通して酸性を示したり,またはアルカリ性を示したりする。このことから,物質によって酸性を示す要素やアルカリ性を示す要素が共通していることが予想できる。これらのしくみについて,どのように科学的に探究できるだろうか。
探究3 酸・アルカリの正体
気づき
酸とアルカリに共通の性質があります。電離を表す式から考えてみましょう。
図2 酸性やアルカリ性の水溶液の電気分解
酸とアルカリは性質が反対だと思うけど,何か共通点があるかな?
そうだ!どっちも電解質だ。第1章の探究1で,酸性の水溶液もアルカリ性の水溶液もあったよ。
課題
酸性・アルカリ性は,水溶液中の何によって決まるか。
仮説
酸性やアルカリ性の水溶液を電気泳動したら,どうなるのかな。
それぞれの水溶液に共通するイオンがあるんじゃないかな?どちらも電解質の水溶液だから。
電離を表す式にヒントがあるかな。塩酸は
HCl → H⁺ + Cl⁻
水酸化ナトリウム水溶液は
NaOH → Na⁺ + OH⁻
計画
酸やアルカリの正体は,どうやったら確かめられるのかな。
電解質の陽イオンと陰イオンは,電極に引きつけられたよね。
酸性・アルカリ性を確かめる試薬を準備しよう。
❶ 酸(英語でacid)は「酸っぱい」を表すラテン語のacidusに由来しており,アルカリ(英語でalkali)は「灰」を意味するアラビア語のal qilyに由来するとされる。植物を燃やしたあとの灰に水を加えると,灰にふくまれるイオンによって,水がアルカリ性を示す。