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※このウェブページは中学校理科1年の学習内容です。<1年p.142>

3|さまざまな力

 弾性力

 ばねにのせたおもりが動かないとき,おもりにはたらく2力はつり合っている。このときの1つの力は重力であり,もう1つは,ばねがおもりを押す力である(図19)。変形した物体がもとにもどろうとする性質を弾性といい,弾性により生じる力を【弾性力】という。

 机の上に置かれた物体が動かないのも弾性力が原因である(図20)。

図19 ばねの弾性力

机に置いた物体が動かないことから,物体にはたらく2力がつり合っていることがわかる。2力のひとつは重力で,もうひとつは机から物体にはたらいている弾性力である。机の上に物体を置いた場合,厚い板でできた机の面は変形するように見えない。しかし,実際はわずかに変形し,机の面が物体を押し上げる力が生じる。

図20 机の弾性力

 摩擦力

 台の上の物体を押しても動かないことがある。これは,物体が動くとき,台の面から物体に【摩擦力】がはたらくからである。摩擦力は,加えられた力と反対向きに生じ,2つの物体がふれ合っている面と面の間で,物体の運動をさまたげるようにはたらく。2力がつり合って物体が動かないとき,摩擦力は加えられた力とちょうど同じ大きさである(図21)。

物体の表面がなめらかでなく,摩擦力が生じるような状態を「摩擦がある」という。生じる摩擦力の大きさには限界があり,それ以上の力で押せば物体は動く。

図21 摩擦力が生じて力がつり合う例

物体にはたらく2力に注目します。物体を押しているのに動かないということは,反対向きの力が存在するはずです。この場合は,「物体が押される力」と「机から物体にはたらく摩擦力」がつり合っています。

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