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雷は体で受ける!植物の驚異の生存戦略

動物のようには動けない植物ですが,実は植物どうしでは,光などの資源をめぐる,し烈な生存競争がくり広げられています。そんな競争に勝ち残るため,自らも傷つきながら他の植物を排除するという,めずらしい戦略の植物が発見されました。
パナマの熱帯雨林に生息するトンカ豆の木(Dipteryx oleifera)は,落雷を受けることで周囲の競争相手や寄生性のつる植物を排除し,生存や繁殖に有利な環境を作っている可能性が報告されました。研究チームは,独自の落雷追跡システムによって約100件を調査したところ,この植物自身は雷に打たれてもほとんど損傷を受けない一方,周囲の木は平均9本以上,つる植物はなんとその78%が枯死することを確認しました。この植物は,内部の高い導電性により,電流が木内部を通り抜けることで熱が蓄積しにくく,被害を回避できていると考えられます。また,高い樹高や広い樹冠が落雷の確率を高める反面,落雷によって競争相手が減るため,繁殖力は最大で14倍に増すと推定されています。
研究者らは,アフリカや東南アジアでも同様の現象を調べる予定で,気候変動で雷が増えるなかでの,森林形成や生物多様性,炭素の貯蔵といった環境への影響を理解する重要性を指摘しています。

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