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もうタマネギで泣かない!~涙をおさえる科学的な切り方とは

タマネギを切ると涙が出るのは,涙を出す原因となる成分をふくむ汁が,ごく小さな粒となって空気中に飛び散るからです。米コーネル大学の研究チームは,汁が飛び散るしくみをくわしく調べ,“涙をできるだけ減らす切り方”をまとめました。
高速カメラを使った分析の結果,包丁がタマネギに食いこみ,細胞からなる表面の層を突き破った瞬間,それまでに層内に加わっていた圧力が解放され,涙を出す原因となる成分をふくむ汁が5~40m/sという猛スピードで霧のようにふき出していることが観測されました。これは,プロの料理人がタマネギを切るときの手の速さである約1m/sよりもはるかに高速です。また,素早く手を動かすほど,汁の飛散量が増加することが確認されました。
研究チームによると,この汁の噴出を抑えるポイントは2つあると説明されています。 1つ目は『切れ味のするどい包丁を使うこと』です。切れ味が悪いと,表層の細胞を無理に押しつぶしてしまい,圧力がより強くなって汁が激しく飛び散るためです。2つ目は『ゆっくり切ること』です。速く切ると,飛び散る汁の量が増えてしまいます。 つまり,『よく切れる包丁で,ゆっくりと切る』ことが,涙を防ぐコツです。
この研究結果は,食品衛生上も重要です。もし,タマネギの表面に食中毒の原因となる微生物がいた場合,飛び散る汁にふくまれて周囲に広がるおそれがあります。汁を飛ばさない切り方は,涙を防ぐだけでなく,キッチンの安全を守ることにもなると期待されています。

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