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激レアのシダ,復活をとげる

北海道大学と国立科学博物館などの研究グループによって,1977年以降,絶滅したとされているシダ植物「タカネハナワラビ」が約半世紀ぶりに17株再発見されました。同時に,絶滅危惧IA類(もっとも絶滅リスクの高い生物)に指定されている「ミヤマハナワラビ」も新たな生育地で40株確認されました。タカネハナワラビは,ミヤマハナワラビが他のシダ植物と交雑してできた植物と推定されていますが,詳細は不明となっています。というのも,タカネハナワラビは,1976年に北海道の有珠山で一度だけ発見された記録のある植物なのですが,その翌年,不運にも有珠山の噴火によって生息地が壊滅してしまったため,その生態についてはほぼ解明されていないためです。
今回のこの再発見が非常に価値のある点としては,環境省レッドリストで『絶滅』とされた維管束植物が再発見されることがきわめて稀であることがあげられます。再発見された維管束植物は,リストの公表された1997年以降,なんとたった3例のみです。一度大きく数を減らした生物が,ふたたび繁殖をとげて私たちの前に姿を現すことの難しさがわかる事例といえるでしょう。

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